
← おちつきAIラジオ13 aug · 1 u 34 min
シンギュラリティはいつ来る?3つの定義で答えが割れる(ep.95)
<p>「シンギュラリティが来た」という言葉を、最近よく見かけます。でも、それを言っている人たちは、同じものを指しているのでしょうか。しぶちょーいわく、シンギュラリティには代表的な定義が3つあって、どれを指すかで「来た」も「まだ」も両方成立してしまう。I.J.グッドが1965年に唱えた知能爆発型、予測不能型、そして人間とAIが融合するというレイ・カーツワイルの2045年予測。定義がバラバラのまま言葉だけが走っているので、来たとも言えるし来ていないとも言える、という妙な状態になっています。だから、その言葉を使う人には「どちらのシンギュラリティについて語っておられますか」と聞き返していい。</p><p>後半は、予測そのものの当てにならなさへ。1957年に「10年以内にコンピューターがチェスの世界チャンピオンになる」と言われて、実際になったのは1997年でした。さらにフレーミング効果の話が強烈で、AI研究者に「あらゆる作業でAIが人間を上回るのはいつか」と聞くと2047年、「全ての職種で完全に代替されるのはいつか」と聞くと2116年。ほぼ同じことを聞いているのに、聞き方だけで100年ずれます。イーロン・マスクの「シンギュラリティの中にいる」という表現、言うことが二転三転するサム・アルトマン、そして「ドラえもんはシンギュラリティなのか」という論争まで。AIに仕事を奪われることを「ギュられる」と呼ぶ新語も生まれました。結論は、来ても去っても、中にいる本人には分からない、です。</p><p><br></p><p>【目次】</p><p>00:00:00 オープニングトーク</p><p>00:06:24 シンギュラリティの定義は3種類ある</p><p>00:18:20 AIの予想は当たらない、10年以内が実際は40年後</p><p>00:25:12 フレーミング効果、聞き方で答えが100年変わる</p><p>00:30:25 「シンギュラリティ来た」と言う人への聞き返し</p><p>00:35:29 ビール瓶のギザギザに興奮する虫の話</p><p>00:40:38 イーロン・マスクとサム・アルトマン</p><p>00:46:11 ドラえもんはシンギュラリティか論争</p><p>00:51:33 涙と感動、人はどこで泣くのか</p><p>01:01:40 サム・アルトマンのAGI発言を追う</p><p>01:12:22 言葉に引っ張られない方がいい</p><p>01:21:12 まとめと、AIに仕事を奪われる「ギュられる」</p><p>01:31:59 アフタートーク</p><p><br></p><p>【今回の放送回に関連するリンク】</p><p>I.J.グッド「Speculations Concerning the First Ultraintelligent Machine」(1965) ※知能爆発型の原典</p><p><a href="https://scienceplusplus.org/metascience/assets/Good1965.pdf"><u>https://scienceplusplus.org/metascience/assets/Good1965.pdf</u></a></p><p>バーナー・ヴィンジ「The Coming Technological Singularity」(1993) ※予測不能型の原典</p><p><a href="https://edoras.sdsu.edu/~vinge/misc/singularity.html"><u>https://edoras.sdsu.edu/~vinge/misc/singularity.html</u></a></p><p>レイ・カーツワイル 公式Q&A『The Singularity Is Near』 ※到達型・2045年の出典</p><p><a href="https://www.writingsbyraykurzweil.com/a-singularity-q-a"><u>https://www.writingsbyraykurzweil.com/a-singularity-q-a</u></a></p><p>ITmedia NEWS「AI『ギュ』時代 プログラミングも文系就活も“ギュられる”って本当?」</p><p><a href="https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2604/27/news066.html"><u>https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2604/27/news066.html</u></a></p><p>マクロミル「『ギュられる』ってなに?流行り言葉、解説します。」</p><p><a href="https://www.macromill.com/service/words/gyurareru/"><u>https://www.macromill.com/service/words/gyurareru/</u></a></p><p><br></p><p>【今回の要チェックキーワード】</p><p>シンギュラリティ(Singularity):AIなどの技術進化が加速し、人間の予測や制御が及ばなくなる転換点となる出来事や瞬間。</p><p>知能爆発(Intelligence Explosion):AIが自分より賢いAIを次々と作り出し、知能が雪だるま式かつ制御不能に向上する現象。</p><p>サンドボックス(Sandbox):プログラムやAIを安全にテストするため、外部のネットワークやシステムから隔離された実験環境。</p><p>ゼロデイ(Zero-Day):開発元や世間にまだ知られておらず、対策や修正が行われていないソフトウェアの脆弱性(抜け穴)。</p><p>プレ・シンギュラリティ(Pre-Singularity):本格的な特異点が訪れる前に、超高速スパコンなどによって社会構造が劇的に変化する前段階。</p><p>ギュられる(Gyurareru):「シンギュラリティ」を語源とし、AIによって自分の仕事や市場価値が奪われることを指す日本の造語・スラング。</p><p>—----------------------------</p><p>【番組の概要】</p><p>日々のAIトピックを、現役のAIエンジニアがやさしく解説する対談番組。AIニュースに驚き疲れたあなたに、おちつきを提供します。AIニュースの、驚くポイント、驚かなくても良いポイントがわかります。</p><p>★ご感想やコメントは、番組公式ハッシュタグをつけてX(旧Twitter)でポストしていただけるとありがたいです。</p><p>【番組公式Webサイト】※お便りはこちら</p><p><a href="https://ochituki-ai.com/"><u>https://ochitsuki-ai.com/</u></a></p><p>【公式ツール】</p><p>・おちつきAI RAG</p><p><a href="https://ochitsuki-airag.com/"><u>https://ochitsuki-airag.com/</u></a></p><p>【番組公式ハッシュタグ】</p><p>#おちつきAI</p><p>【番組公式X】</p><p><a href="https://x.com/ochitsuki_AI"><u>https://x.com/ochitsuki_AI</u></a></p><p>【コミュニティの案内】実践型の有料コミュニティで、みんなでAIを触っておちつこう!<a href="https://rooom.listen.style/p/ochitsuki-ai?tab=membership"><u>https://rooom.listen.style/p/ochitsuki-ai?tab=membership</u></a></p><p>【パーソナリティ(MC)】</p><p>▼しぶちょー</p><p>・AIエンジニア</p><p>・技術士(機械部門) </p><p>「大手機械メーカーでAI開発の最前線を担う現役エンジニア。AI(ディープラーニング)の実装スキルを証明する「E資格」を保有。機械(ハードウェア)への高度な知見も有し、双方の専門性を掛け合わせ『AIの社会実装』に貢献する。情報発信活動にも精力的に取り組み、ブログ・音声配信(Podcast/Voicy)・SNSなどで幅広く活躍。単なる技術解説でなく、行動変容を伴う情報発信を信条とする。その姿勢が評価され、2025年UJA科学広報賞 審査員特別賞を受賞。著書に『集まれ設計1年生 はじめての締結設計』(日刊工業新聞社)。岐阜県テクノプラザものづくり支援センター広報大使、生成AI EXPO in 東海 共同代表も務める。」</p><p><a href="https://x.com/sibucho_labo"><u>https://x.com/sibucho_labo</u></a></p><p><a href="https://voicy.jp/channel/3963"><u>https://voicy.jp/channel/3963</u></a></p><p>▼かねりん(金田勇太)</p><p>・KANERIN Podcast Studios 代表</p><p>・一般社団法人 地方WEB3連携協会 理事<