
← 本おたくとよもやま話29 ago · 46 min
#139 『歌う日本語♪ 歌謡曲の言語と文学』
<p>『歌う日本語♪ 歌謡曲の言語と文学』<br />編者:田窪行則<br />出版社:文学通信<br /><a href="https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-123-9.html" rel="ugc noopener noreferrer" target="_blank">https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-123-9.html</a></p><p><br />私たちが普段何気なく聴いているJ-POPや歌謡曲。その歌詞の奥深さを、言語学のスペシャリストたちが様々な視点から分析した一冊です。</p><p>時代によって変化する歌詞の傾向、カタカナ語の減少、「私」と「あたし」のニュアンスの違いなど。</p><p>時代の空気感と音楽の密接な関係について深く(?)、楽しくよもやま話を繰り広げます。</p><p>聴いたら、カラオケに行きたくなるかも。</p><p><br />【話すこと】<br />・学生時代、ちょっと背伸びして洋楽を聴いていた思い出(たかしお)<br />・昔の歌謡曲の方が歌詞が聞き取りやすく、情景が浮かびやすいのはなぜか?<br />・平成初期と後期の曲を歌い比べて気づいた、最近の曲の「密度の高さ」と息継ぎの難しさ(えなり)<br />・現代の曲は英語が混じったり、表現が感性豊かになっている<br />・1976年から2015年のヒット曲分析で判明!実はカタカナ、外来語は減少傾向にある<br />・昭和の歌はシチュエーションが明確(例:神田川)だが、令和の歌は解釈の幅が広い(例:Lemon)<br />・多様化する現代社会では、あえてシチュエーションを限定しない方が多くの共感を生む?<br />・松任谷由実『恋人がサンタクロース』の「は」と「が」の違いがもたらす絶妙なニュアンス<br />・ジャンル別(アイドル、フォーク、歌謡曲)の使用頻度が高い言葉ランキング<br />・ランクインした単語の中に、ゴダイゴのあの名曲のせいで突出した「ガンダーラ」があるの面白い<br />・石川ひとみの『まちぶせ』に見る、昭和の女性のちょっと怖いけど情景が浮かぶ恋愛観<br />・時代が進むにつれ、歌詞に「恋愛」が登場する頻度が減っている(独身社会の反映?)<br />・「悲しみ」「寂しさ」といったネガティブ表現や哀愁が薄れ、バイタリティのある曲が増えた背景<br />・サブスク全盛時代。スキップされないためにイントロをなくし、最初からキャッチーにする現代の曲作り<br />・フィルターがかかる本や記事と違い、歌詞にはその時代の空気感やリアルな本音がストレートに残る<br />・歌詞と一人称。aikoが多用する一人称「あたし」は、従来の「私」が持つ従順な女性像を刷新するための戦略だった?<br />・「私」にはない、「あたし」に宿る可愛さ。「私」というあまりに一般化した言葉と違い、「あたし」から見えてくる等身大の歌い手の魅力<br />・中島みゆき『空と君のあいだに』、女性にとって都合のいい男性像を描いている?<br />・女性アーティストが一人称に「僕」を使うことで描かれる、包容力ある男性像に男性も憧れていたのかな<br />・歌詞の新しい味わい方。編集記事と違って、作り手の素直な思いがより反映されている気がする<br />・尾崎豊とAdo『うっせぇわ』の共通点。時代は変わっても、若者の根底にある「苛立ち」は変わらない<br />・歌詞の意味を本人には聞きたくない。好き勝手に解釈するくらいがちょうどいい</p><p><br />一言<br />歌詞を読み解くと、その時代を生きた人々の姿や社会の空気が見えてくる。音楽って本当に面白い</p><p><br />#よもやま話 #本 #おすすめの本 #気づき #学び #ライター #podcast #田窪行則 #文学通信 #JPOP #歌謡曲</p><p><br />【番組へのご意見・ご感想などはこちらから】<br /><a href="https://forms.gle/RE8URkPyLbRGPwNu5" rel="ugc noopener noreferrer" target="_blank">https://forms.gle/RE8URkPyLbRGPwNu5</a></p><p><br />▼エピソード使用楽曲<br />Nakazaki-cho/のるダウンロードサイト → https://dova-s.jp</p>